会社文化を確立し、リモートファーストのチームとの強固な関係を築くことは難しいことがあります。グローバルに採用する場合、対面のチームビルディングを企画することも費用がかかることがあります。
それでも、まるごとビジネスをオンラインに移行したのと同じように、会社文化をバーチャルに確立することも可能です。リモートワーカーと関わり、仲間意識を育み、協力を促進する方法は多くあります。正しく行えば、これらは従業員と会社への良い感情を生むことにもつながります。
まず、バーチャルなチームビルディングの機会を設けるメリットについて見ていきましょう。
なぜリモートファーストチームにとってチームビルディングは重要なのか?
リモートで働くことには、多くの長所と短所があります。特に挙げられる短所の一つは、在宅勤務による孤立感です。時折同僚と話す機会がないことが辛いと感じる従業員もいます。
リモートファーストモデルに移行するためには、オフィスでのウォータクーラー談義を代替する方法を見つける必要があります。
オフィス内での関わりや熱意を評価しやすいのは容易です。もしリモート従業員のやる気や関与が欠けていると感じたら、彼らは同僚や会社から孤立していると感じるかもしれません。リモートワーカーは孤立感を抱き、チームのダイナミクスに不満を持つこともあります。
これは、特に一人暮らしのために同僚と社会的交流に頼っているリモートメンバーに当てはまります。この種の孤立は、従業員のメンタルヘルスに深刻な悪影響をもたらす可能性があります。生産性の低下や仕事への満足度の低下として現れることもあります。
従業員にとって帰属意識や仲間意識が重要であれば、より良いチームダイナミクスを提供してくれる職を求めて離れる決断をすることもあります。総じて、互いに頼り合い、会社も信頼できる良いチームを築き、仕事を達成することが最善です。
しかし、グローバルなチームのために予算をかけずにチームビルディング体験をどう設けるか?
こちらに、チームと一緒に試せるバーチャルな活動例をいくつか紹介します。
従業員によるランキング:リモートチームのための最良のバーチャルチームビルディング活動
インターネットには素晴らしいアイデアがあふれていますが、それらを実践しているリモート従業員のSNS投稿には「本当に良い」と思うものもあれば、そうでない意見もあります。以下は、従業員に好評で、彼らがより楽しめそうな活動のリストです。
Virtual escape rooms
バーチャルエスケープルームは、従業員が特に楽しむと評判のチームビルディング活動の一つです。単なる楽しいだけでなく、問題解決能力や意思決定、協働性を鍛える良い練習にもなります。
ただし、全員が楽しめるように、エスケープルームを慎重に選ぶ必要があります。企業の価値観に合ったテーマの部屋や、社員にとってトリガーとならない内容のものを探してください。例えば、犯罪やホラーをテーマにしたエスケープルームは、全員の好みに合わないかもしれません。
Virtual trivia games
バーチャルトリビアゲームは、日中の従業員の関与を手軽に保つ方法です。コミュニケーションを促進し、適度な挑戦を与えつつ、楽しめるゲームです。一部の同僚は競争心を見せることもありますし、他は知る由もない情報を披露する絶好の機会となるでしょう。
これらは人気のテレビクイズ番組『ジェパディ』や『ファミリーフュード』をもとにしたことが多いですが、テーマや話題に特化したバーチャルクイズもあります。チームと相談し、彼らにとって最適なものを選びましょう。設定も簡単で、全員を巻き込むことができるアクティビティです。
Virtual classes
バーチャルクラスは、最も効果的なチームビルディングの一つです。意思決定スキルを実際に養うわけではありませんが、他の貴重なスキルを育成できる可能性があります。外部の講師によるクラスを選んでも良いですし、従業員に自分の得意分野を教えてもらう形もあります。
従業員が楽しんだと報告しているバーチャルクラスには、語学や料理のクラスがあります。例えば、各地のレシピを共有したり、バーチャルカクテル作り教室を開催したりするのも面白い活動です。
ただし、こうしたクラスには特定の条件や準備が必要な場合もあります。料理教室なら必要な器具や材料が揃っているか確認しましょう。事前に準備や参加の可否を確かめてください。
Book club
リモートチームの従業員が楽しめる人気のチームビルディング活動の一つは、「ブッククラブ」です。映像作品の観賞を好む人には合わないかもしれませんが、読書を趣味とする多くのメンバーにとっては興味深い選択です。
また、非同期で行える点も魅力です。ネタバレに気をつけつつ、特定の時間に参加を強制されることもありません。各自が好きなペースで読むことができ、都合のいいときに他のメンバーと感想を共有できます。
Virtual coffee breaks
オフィス内では従業員同士でコーヒーブレイクを取ることがあります。これをオンラインでも再現しようと試みるのも良いです。すでに会議で使っているビデオ会議ツールを使えば簡単に設定できます。
こうしたコーヒーブレイクは、従業員同士の交流や関係性の構築、コミュニケーション向上に役立ちます。
普段会議などで協力していないメンバー同士の一対一のミーティングを組むのも良いでしょう。一方、多くの内向型のメンバーがいる場合は、グループでのコーヒーブレイクの方が気軽に参加でき、プレッシャーを感じさせずに済みます。
Picture or photo sharing
写真共有コンテストは、従業員を関与させる別の素晴らしい方法です。仕事中に邪魔にならない活動の一つです。週や月ごとにテーマを決め、テーマに合った写真を募集しましょう。
一部の会社では、自宅の作業スペースやお気に入りのコーヒースポット、共同作業スペースなどの写真をシェアさせることもあります。また、特定のテーマに絞ったり、写真に説明を添えさせたりしています。
ペットや趣味の写真をなども良いでしょう。ただし、職場の雰囲気に合った話題を選び、プライバシーを尊重することが大事です。参加したくない従業員は、その意思を尊重し、プライバシーを守る選択をさせてください。
Storytime
写真共有と同様に、「ストーリータイム」をコミュニケーションチャネルで推奨するのも効果的です。この活動は非同期でも楽しく行え、従業員の創造性や発想力を発揮させる良い機会になります。
特定のトピックを設定し、各従業員が同じテーマに関するストーリーを投稿する形式や、最初の一文を1人の同僚が書き、あとのメンバーが続きを考えるという方法もあります。
SlackのDonutミートアップ
チームに新しいメンバーが多い場合は、Donutミートアップ on Slackが適しているかもしれません。
また、このアプリはチーム間のコミュニケーション促進にも役立ちます。Slackに連携し、簡単に従業員をマッチングさせたり、会話のきっかけを提供したりします。
さらに、従業員の成功をお祝いすることも可能です。あくまで補助ツールですが、それを使うことで日々のチームづくりに要素を加えることができます。
オンラインヨガクラス
在宅勤務のほとんどをオフィスチェアに座ったままで過ごす場合、動きを促すためのクラスを企画するのも良いでしょう。オンラインのヨガクラスやグループフィットネスは適した選択肢ですが、全員が同じ場所でヨガをするのに抵抗を感じる場合もあります。
また、小規模のトレーニングチャレンジを企画し、参加したい従業員が自分のペースで進められるようにするのも良いです。進捗を共有してもらい、楽しみながら健康的な活動を継続できる環境を整えましょう。
チームビルディングイベントを企画する際に考慮すべき3つのポイント
チームビルディングは関係性の構築と、会社内の人々がお互いを知るきっかけとなります。しかし、次の点に注意しないと、逆に嫌われる行事になりかねません。
1. みんなが参加したいわけではない
あなたのチームには内向的な人も外向的な人もいるでしょう。一部のメンバーは社交的な活動に喜んで参加し、組織の取り組みを評価し忠誠心を深めることに意義を感じるでしょう。しかし、内向的な人はそうではなく、むしろ一生懸命働くことで忠誠心を示すことを選ぶかもしれません。
無理に全員に参加を義務付けると、一部のメンバーにとってはストレスになることもあります。彼らは仕事だけして帰るのが一番幸せだと感じる場合もあります。参加のタイミングは本人に任せ、参加したいときは支援しましょう。
2. 彼らの自由な時間を尊重する
一部の企業は、勤務時間外にチームビルディングを企画します。これは関係構築のためには良いことですが、従業員のプライベート時間を奪う行為になることもあります。特に「仕事の後のコーヒータイム」として気軽に行う限りは問題ありませんが、強制的な活動や、「仕事と関係のない社交イベント」に参加を強要することは避けましょう。
多くのリモートワーカーは通勤時間の削減やワークライフバランス向上のために在宅勤務を選んでいます。彼らのプライベート時間を尊重し、勤務時間内に設定することを推奨します。
仕事の後や終業間近に強制的に予定を入れると、関心を失ったり、やる気を削がれたりすることもあるためです。
3. チームビルディングを昇進の条件にしない
HR担当者は、時としてチームビルディングを従業員の会社への関心や忠誠心の評価基準に用いることがあります。
また、従業員が義務と感じて参加しなければ、上司や同僚を喜ばせようと無理に参加してしまい、長期的に良い印象を持たれないケースもあります。
「働きすぎている社員は忠誠心の証」と誤解されることもありますが、実際には時間を割いて参加することが忠誠心の証明にはなりません。
過度なプレッシャーをかけるよりも、自発的に参加したいと思える環境作りが最も効果的です。
まとめ
適切に行えば、チームビルディングは社員間の良い関係構築と、強い会社文化の形成に大いに役立ちます。
これらの活動は、誰もが参加しやすく、感謝や評価の気持ちを持てるよう促すことが重要です。
また、孤立感を抱えるリモートチームのメンバーの気持ちも和らげることができます。しかし、活動が逆効果にならないよう、従業員の性格やプライベート時間を尊重することが最優先です。
効果のない活動はやめ、代わりに従業員からのフィードバックをもとに改善を重ねましょう。
彼らの意見を聞いて最適な活動を見つけることが、リモートチームのエンゲージメントを高める最も簡単な方法です。
FAQ:
チームビルディングの5つのCとは何ですか?
コミュニケーション、仲間意識、コミットメント、自信、そしてコーチング可能性が「5つのC」です。
これらは効果的なチームワークにおいて重要な要素と考えられており、強いチームは生産性を高め、従業員間の絆を深めます。
また、仕事の満足度も向上します。
リモートでチームの絆を深めるにはどうしたら良いですか?
無料・有料のさまざまな活動を組み合わせながら、従業員の好みに合わせて活動を設定できます。
バーチャルコーヒーブレイクやバーチャルゲーム、あるいはバーチャル料理教室やヨガクラスも良いでしょう。
5分間のアイスブレイク活動とは何ですか?
忙しい日常の中で気軽に取り入れられる活動です。会議の冒頭に行うことが多く、「2つの真実と1つの嘘」「これかそれか」など、短時間でできるゲームが一般的です。
主なチームビルディング活動のタイプは何ですか?
4つのカテゴリーに分かれます。
- コミュニケーション重視の活動
- 信頼関係構築の活動
- 問題解決の活動
- 意思決定に関する活動
これらは互いの関係性を深め、仕事の効率や忠誠心の向上に役立ちます。